2010年04月04日
命は季節の流れのように
昨年秋頃以降、めっきり姿を見なかった猫のミーちゃん。
先日の昼下がり、ある駐車場で変わり果てたミーちゃんと出会う。
日向ぼっこを楽しむミーちゃん。
殆ど動かず、ひたすら眠るように。
やせ衰え、毛並みの艶も剥がれたように無く、
猫独特の挨拶も辛いのか、僅かに頬を寄せるだけ。
駆け抜けた春風の中に、「そっとしておいて。」の声を聴いた気がする。
「そうか、お別れがしたくて出ていたんだ。」
勝手に自分なりの解釈をして、「じゃ、元気でね。」とその場を離れた。
物悲しい気分で車に向かうと、どこからか子猫が近づいてきて、
「ね!遊ぼうよ!」と言わんばかりに寝転がってじゃれてくる。
愛らしい仕草でじゃれてくる子猫。
勝手に「ミーちゃんⅡ世」と名付ける。
(飼い主さん、ごめんなさい。)
子猫と遊ぶ時、不覚にも涙が出てしまった。
「命」とは、どうしてこんなにも残酷で、また温かいんだろう。
時は春真っ盛り。
冬を凌ぎ、桜が満開です。
新緑の時期がそこまで来ています。
新しい「命」が生まれ、育ち、繁殖し、枯れてゆく。
まるで季節の流れのように。